愛犬の出張訓練 WANLOVE ワンラブ

犬の社会化に特化したドッグトレーニングです。
社会化とは、犬が自力で状況判断を出来る事です。
向こうから来る犬、チャイム音、自転車、人、初めての場所や環境等の刺激に反応しない事。
東京都国立市の出張訓練、全国からの完全社会化お預かりトレーニング、運動管理、トレーニングを受けた犬のみのドッグホテル。
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渡辺のコラム

-トレーナーの選び方 2020.07.23-

今年はなかなかの長梅雨にコロナで夏満喫とは行かない様ですね。
割と在宅勤務になったり、生活様式を見直してなのか、子犬を迎えてカウンセリングにいらっしゃる方が多い気がします。

WANLOVEでも有料オンラインサロンを立ち上げ、細々とですが稼働しております。
もう少し人が増えてくるとなかなか盛り上がってくるんじゃないでしょうか?

WANLOVE TRAINING ROOM ONLINE

こちらに出向いて頂き、犬達の様子を見ながらのカウンセリングは関東近郊の方は意外といらして下さいます。
全国各地、ご希望があれば交通費と食事代でどこでも伺いますのでご希望あればお申し付け下さい。
会場や店舗等、用意して頂ければセミナーや教室、犬達を連れて行き出張WANLOVE社会化教室等行えますので是非お声掛け下さい。

実際問題、距離的に難しい、でもトレーニングは受けたい。
そんな希望がある方からどなたか知りませんか?とお問い合わせ頂く事もあります。

ではトレーナーを選ぶ際、どのように選べば良いのでしょうか?
まずは目的。
自分がどのように犬と暮らしたいのか?
何がしたいのか?

暮らしたいスタイルも様々だと思いますが人と暮らすルール、子犬(成犬でも)を迎え、どのくらいの期間をかけて(早いから良い訳ではありません)キチンと順序立てて、どのような過程を経て室内で問題無く、フリーで生活するまで持って行くのか?を明確に説明出来る人を選んで下さい。

外でのコントロールもそうですが、ほとんどの時間は室内で過ごします。
人と暮らすルール作りを理論立ててわかりやすく説明してくれる人が良いでしょう。
また必ずそのトレーナーさんの犬を見せてもらって下さい。
犬を見ればどのような犬を育て、どのように関わっているがが良くわかります。レベルも良く見えます。

教え方、考え方は人それぞれ、まさに個々の思想に近い部分です。
すぐにパッと会って理解はしにくいかとは思いますが相性は大事だと思います。

違和感を感じる人より、親近感や共鳴出来る方の方が楽しくレッスンを受けられるのではないでしょうか?

訓練所でも所謂犬の幼稚園/保育園でも中の見学をさせてくれないところはNGです。
預ける場合は飼い主さんに見る権利があると思います。

最初から可愛い、可愛いとベタベタと触り、犬を興奮させる人も敬遠した方が無難でしょう。

過剰に接触すると本来のその子の動きが非常に見えにくくなります。

WANLOVEにカウンセリングに来るお客様にも良く言うのは色々な方のカウンセリング、お話を聞いて選択した方が良いですよ。とご提案します。

会って話を聞いて見ないとわからないものです。

その中からこれは!と腑に落ちる方、共感出来る方を選ばれるのが良いと思います。

犬と何々(アジリティー、ディスク、訓練競技会、ドッグダンスetc…)がしたいと明確な目的である方は、その道のプロがお勧めです。

基礎になるトレーニングはまずは入っていて、ステップアップして専門のトレーナーに付くのも良いと思います。

肩書や経歴に惑わされないで!
結局はその人の人間力です。

WANLOVEの場合はゆりかご〜墓場の様に長いお付き合いになる方達が多いです。
15〜20年犬と暮らして行く中で生涯に渡りアドバイスを頂けたり、面倒を見て頂く可能性があるので人選は非常に大事です。
みなさんと犬達に素晴らしい出会いがありますように。



-食について 2017.02.24-

現在のWANLOVEは昨年より犬向けの生肉をメインに扱う専門店ベイビークーとパートナーシップを結び、食に関して学ばせて頂きながら力を入れて取り組んでいます。


犬の健全な育成を考えた時、運動/食事/ストレスフリーの生活 の3つのバランスが取れているということを重要視します。

運動に関しては前回のコラムに詳しく書かせて頂きました。ストレスフリーはこれまでにも関わり方や過ごさせ方、社会化などの話をコラム内でお話させて頂いたと思います。

さて、今回の「食」です。
意外と多くのフードや手作りレシピ他、情報が沢山あり、何を選択し、何が正しいのか迷われると思います。
そんな中で食選びのヒント、ポイントになればと思います。

基本的な情報として犬が食べ物を口にして、消化吸収→排泄されるまでの時間比較から行きます。固形のドッグフード→16時間 生食→4時間、手作り食は8時間と言われていますが、内容や調理法により差があると思いますのでここでは単純にフードと生食を比較します。

消化吸収に多くの時間/エネルギーを使うとすると他の部分(細胞の再生他)に使うエネルギーの効率が悪くなってしまいます。

多くのドッグフード(もちろんオススメ出来る素晴らしいフードもありますが)は材料を加熱→圧縮してあの様々な形になり出荷されます。材料は残念な事に元々は様々な酵素や栄養素が含まれていますが、38℃以上で加熱すると不活化(作用しない状態)してしまいます。
その為、多くのドッグフードはあとから合成のビタミンその他を振りかけ、表示されている栄養素との帳尻合わせをします。

残念なのは多くの野菜や肉、果物に含まれる天然のビタミンは複数のビタミンを摂取しても全て吸収されますが、合成ビタミンは相殺され吸収されません。

また多くのところで言われていることですが、ドッグフードは長期保存が可能な様に発ガン物質を多く含む防腐剤を多量に振りかけます。

ウチの子犬達は二頭は産まれてこの方生食のみ、一頭は2カ月前に迎えてからずっと生食で来ています。

ずっとドッグフードを食べていた成犬を生食に移行させるには腸を慣らして行く作業があり、時間をかけゆっくり慣らさなければなりません。
またフードに慣れた胃や腸は移行が難しかったりします。

単に生食/生肉といっても、精肉店で売られている人用のそれと犬に与える肉は大きく違います。
人用の肉はきちんと血抜きをし、臭みなく美味しく食べられるようにしてありますが、犬達にとっては精肉されていない、したたる血は重要なミネラル源となります。
また絶対に身体(特に心臓)に必要な塩分もこから摂取して行きます。
我が家では鹿、馬、鳥をローテーションで与えています。
同一タンパク質による片寄りを防ぐ為です。

赤身の肉だけではバランスが悪く、赤身60%に対し、ミンチにした骨20%、内臓20%、これに野菜や発酵野菜、ひとつまみほどの塩(食卓塩でなく、岩塩や藻塩)亜麻仁油やヘンプオイルを入れてフードの完成です。

量はその子の日々の運動量や月齢により、体重に対して2%から6%の間で便の状態、身体の肉付きにより増減させて行きます。
塩は絶対に必要で体重に対して0.024%の塩を足しますが概ねひとつまみ程度で間違いないと思います。
これに反芻動物(鹿、羊等)の第四の胃と言われるトライプを少量足すと完璧です。
トライプは微生物タンクであり、腸内環境を整えてくれます。

野菜もそれ自体は犬は消化吸収出来ません。
消化吸収出来ないものを何故与えるのか?
野菜の酵素を摂取させたいからです。

良くお散歩中に犬達は路傍の草を良く食べる光景を見かけるかと思います。
また多くの子は食べた草をもどしたりします。

飼い主さんは「またそんな余計な草ばっかり食べるから吐いちゃって」と考えがちですが、犬達は本能的に足りなくなった植物の酵素を取り込み、消化吸収出来ない植物本体を体外に排出しているだけなのです。

このコラムて僕はドッグフードを否定したりするつもりはありません。
手軽ですし、生食に比較すればコストパフォーマンスは圧倒的です。
ただ安いにはそれなりの訳があり、コレはあまりオススメ出来ません。
主原料が牛肉であるとしましょう。
ステーキ店で300gのお肉を注文すると安くても2,000円台、スーパーや精肉店で求めても1,000円以下は考えにくいかと思います。

それがドッグフードになると極端な例では10kg1,000円台という驚愕の値段のものが存在したりします。
その肉大丈夫?と思ってしまいます。
安かろう良かろうはドッグフードの世界ではあり得ません。
運動、ストレスフリー、そして食が整えば犬達にとって悪いはずがありません。

健康で長生きして欲しい思いは飼い主さんにとって皆同じなはずです。
そんな思い、またご自分達の犬に与えている食を考えるちょっとしたきっかけになればと思って書きました。
生食にご興味ありましたら個々に合わせたレシピ等お作り出来ます。
何か食の疑問があればどしどしお問い合わせ下さい。

 

-犬を育てるという事 2017.02.18-

みなさんは犬を育て始める時、まず何を考えるでしょうか?
吠えない様に、咬まない様に、フレンドリーで、人懐こく…様々な思いで犬育てに取り組んで行くと思います。
また、上手に関係性を構築…や、より自分達の話が聞けて…

これらを成り立たせる最良の方法は構わない事だと僕は考えます。

多くの人は愛情を注げば、注ぐ程、この愛情を汲み取ってくれ、犬が報いてくれる。と考えたりします。
しかし、多くはこの愛情に反比例し、要求ばかりが増加して行きます。
また人への注目も少なくなり、あまり話も聞かなくなります。
何故でしょうか?

まず人が犬に注目し続ける事により、犬が人を気にする必要性がなくなります。だって父ちゃんも母ちゃんもずっと見ててくれるから、犬が注目しなきゃ行けない理由なんて何処にも無いからです。

また与えられ過ぎると必ず飽きます。
いくら好きでも四六時中構ってくれ、遊んでくれ、要求を飲んでくれるとしたらお腹いっぱいですし、本当に必要な時にこちらを振り向かせる事は極めて難しくなってきます。

また構われないと居られなくなる。という弊害も起こって来ます。
放っておかれるのは辛いので吠えてアピールしたり、イタズラをして何とか気を引こうとしたり、簡単に留守番が苦手になったりします

どうしたら良好な関係性/生活習慣を定着させられるのでしょうか?

まずは構われない事が当たり前である状態を狙います。
人が食事をしていても、友人が来宅しても、子供達が大騒ぎしていても、外出しても、落ち着いてぼさっと寝ている状態を想像して下さい。
室内でフリーの状態でのコレが難しければ最初はサークルやクレートを活用します。
子犬なら特にこれを意識すべきで、サークル越しに落ち着いていられなければ、フリーで過ごさせる事はまだまだ先の話です。

この事が何故関係性~や、話を聞ける~に結びつくのか?
犬はたまに起こる良い事は強烈に学習します。
落ち着いて大人しくしている時に触ってもらったり、遊んでもらったり、散歩に連れ出してもらったり、フードが出て来たりすると落ち着いて過ごす意味があります。

また普段構われない事により、構われる時の喜びは倍増します。
この特に何をするか?によって学習効率も飛躍的にアップしますし、何事も習慣化する生き物ですので、これが積み重なると良い習慣を簡単に定着させる事が出来ます。
ただし、この構わない事程難しい事はありません。
だってみなさん構いたい、遊びたい、可愛がりたいと思って犬を飼いはじめるはずですから。
この構わない事を成り立たせる事が出来れば犬育ての大半は上手く行った様なものです。

もう一つ、意識したい問題は犬の社会化、刺激に慣らす作業ですが、こちらは次回に。

 

-社会化 2017.02.18-

前回コラムで少し触れました、「社会化」は覚えておいででしょうか?
昨今は様々な本やサイトでも言及される様になって来ました。
僕が行っているトレーニングでは現在この「社会化」させる事を最重要項目として位置付けています。
簡単に言えば様々な刺激に慣らす事を社会化と言います。
犬は刺激に対して過剰に反応する、また多くの刺激が苦手な生き物です。
刺激は個体差もありますが、音、人、犬、車、バイク、自転車、雷、子供etc…色々なものが考えられますし、反応も個体によって様々です。

刺激によって興奮や緊張、酷い反応ではパニックになってしまえば、人の話を聞く余裕は無くなってしまい、コントロールは不能になったり、大きなストレスを受け続ける事になります。
この様な事態を避け、考え得る状況で犬が指示を聞け、ストレス無く行動出来る様に意識して社会化を進める必要があります。

子犬であれば、これから触れて行く住環境の内外での刺激に積極的に触れさせて慣らしてあげる(経験させる)必要がありますし、ワクチン接種前後の時期から抱っこして外の環境を見せてあげる等も有効です。

散歩も運動の側面以上に社会化を進めるための重要なステップです。
運動~と捉えるより、社会見学としての意味合いが大きな意味があります。
犬同士触れ合う事も大事な社会化ですが、理想は落ち着いた、社会化の進んだ犬達と触れ合う事により、より高度で良質な社会化が望めます。
犬同士、くんずほぐれつ遊ぶ様子は微笑ましい光景ではありますが、いつもそればかりでは今がドッグランなのか?落ち着いて歩くべき道端なのか?の区別無く、いつでも犬を見かければ興奮してしまう様になってしまいます。

犬社会では興奮してしまう犬は嫌われます。
いかに常にクールであるか?が犬の中での位置を決定づける大きな要因であり、他犬とのコミュニケーションを円滑にして行きます。

様々な場所、刺激に慣らす事により、いつも落ち着いて人の話に耳を傾けられる犬として成長して行きます。
みなさんも是非良質な社会化を目指し頑張って見て下さい!



-陽性強化と陰性強化 2017.02.18-

よく「犬は褒めて育てましょう」とか「歩行中前に出たらリードを強く引いてショックを入れて!」などとものの本に書いてあったり、話されたりします。
上記は例ですが、平たく言えば前者が陽性、後者が陰性と言う事になります。
これはどちらが良い/悪いで語られがちですが、良い/悪いではなく、飼い主さんがどの方法を選択するか?だと思います。

本に書かれたり、話されたりしている多くの方法論は目的は同じ、良い子にしよう、育てようとして考えられ、書かれているものです。
どの方法にせよ、大きく的外れだったり、間違っている事も無いはずです。
飼い方、しつけ方の選択の時に、僕が飼い主さんにお話するのは「何故犬を飼いましたか?」という質問です。
多くの方が「可愛がろう!楽しもう!」と思い、犬と暮らし始めるのでは無いでしょうか?
せっかく楽しもうと思っているところに「甘噛みしたらマズルをぎゅっと握って強くイケナイ!と言いましょう」とか「前に犬が出たらリードを強く引きショックを入れます」などとやっていたらなんのために犬を飼っているのか?本来の目的の楽しもう!というところとはかけ離れて行くのでは無いかと思います。

犬との関係は主従でも服従でもありません。
学習のポイントは何をすると何が起こるかを理解させるところにあります。
もっと言えば飼い主さんの話を聞く事が「面白い」と思わせる事が出来ればもう何も問題は起こりません。
恐怖や威圧で得るものは多くはありません。不安ばかりです。
犬は楽しい事は一生懸命しますが、つまらない事に努力したり頑張ったりしません。
今頑張れば良い学校に入れるかも?就職出来るかも?と思い、努力出来るのは人間だけです。
楽しみを作ってあげる事により、犬の学習効率は飛躍的にアップします。
また人も然り、楽しくない事を一生懸命やってはいられません。
皆さんが犬育てを楽しめる様な方法に出会えます様に。

 

トレーニング -2017.02.18-

今回は「トレーニング」について書いて見ようと思います。
多くの方がトレーニング=動作を教えたり、問題行動を修正するもの と捉えがちです。
果たしてどうなのでしょうか?

確かにご相談にいらっしゃる方は、
引っ張る/咬む/吠えるetc…様々な理由で連絡を頂きます。
近年は子犬を飼い始めて、問題は無いが予防の意味でトレーニングを始める方も多くいらっしゃいます。
トレーニングを進めて行くと確かに問題となる行動は減少/消滅 して行きます。
ただ僕は良く結果として問題はクリアになりますが、目的はここでは無い。とお話します。
トレーニングの主たる目的は人と犬の関係性の構築だと考えます。
人と動く事、人に注目する事、指示を聞く事により楽しみを見出し、引いては「父ちゃん、母ちゃんの話を聞くのは面白いな!」と思わせられれば、問題などもう起きようがありません。
何せ話を聞くのが面白いんですから!
ここにトレーニングを行う真意がありますし、面白味があります。
また犬が覚える事以上に人が覚える事の方が遥かに多く、また前回書いた主従服従ではなく、むしろ人が上手に誘導出来たり、タイミングを取れたりする事が重要になります。
僕は良く例えてスポーツ見たいな物、と形容します。
身体が慣れるに連れ、上手に誘導出来たり、タイミングを取れたりする様になるものです。
犬との楽しい暮らしの為、人が多くを学び、実践出来て行く事がドッグトレーニングの真髄だと考えます。

 

-トレーニングを楽しいと感じれるまで 2017.02.18-

トレーニングを行う際、飼い主さんには遊びを伸ばし、楽しく動ける様にゲーム感覚でトレーニングを進めます。とご説明させて頂きます。

確かに遊びを伸ばす、ゲーム的な事で伸ばしていくのですが、最初から飼い主さんが楽しいか?は人それぞれに感じ方はあると思いますが、なかなか楽しむ余裕がないのでは?と度々思います。

実際に楽しい感覚に入るには人に犬の挙動を良く見る余裕があり、指示に対して良い反応を返してくれ、ちょうど歯車が噛み合う様に、人と犬の呼吸が会い始めてからがトレーニングを「面白い!」と感じられるのではないでしょうか?

この「面白い」「楽しむ」には犬が覚える部分ももちろんありますが、僅かで、むしろ人が上手に誘導出来、正解を引き出し、さらにその正解する事に楽しみを付随させられるか?が最初のポイントです。
この部分が疎かであったり、刺激の無い中で集中を得られないとより難しい条件下でのコントロールは困難になります。

段階を追って状況/条件のレベルをコツコツ上げて、話を聞ける/集中出来る の確認を取りながら進めて行くことが上手く行く最大のポイントです。
一つ一つの行動に対して、この場合はこう、では無く一定時間/一定距離の行動全体のコントロールが出来る事が大事です。

そのための集中の素を作る遊び/ゲーム の感覚で飼い主さんの話を聞く面白さを伸ばして見てください。

 

-トレーニング内容は簡単な事 2017.02.18-

最近のカウンセリング、保護犬を見させて頂く機会が多かった気がします。
多くの子を目にするのは、たまたまのタイミングかも知れませんが、皆さんの関心や意識の高まりからかとも思われます。幸せになれる子が一頭でも多くなります様に。

ご相談では飼い主さんが「こうでなければならないのでは?」と思い込んでいる方が以外と多くおられます。

「こうでなければならない」事など何もありません。
飼い主さんがどうしたいのか?や困らないかどうか?が一番重要な部分です。
多くの方の困る/困らない の部分は共通点(排泄や吠え、興奮etc…)があり、ある一定の学習の成り立たせ方やパターンはあるものの、こうあるべきかどうか?は多くの場合大きな意味は持ちません。

犬より必ず先に食事を取り、高い所に乗せず、ドアを先に出させないだけで話の良く聞ける名犬に育ち、素晴らしい信頼関係が築けたりは絶対にしません。
この迷信の様な精神論では無く、「どうすれば、何が起こるのか?」を教えてあげるだけで良いのです。

学習させる手間もかけず、言う事を聞かないや頭が悪いと言うのはかなり乱暴な話です。
行動を全て 良い/悪い の二別して考えれば考え方は単純です。
して欲しい事は強化して、させたく無い事は消去して行くだけです。
感情的になると思考が複雑になり、話がややこしくなります。
わかりやすく、成り立たせやすく示してあげる事がお互いの快適な生活に繋がると思います。

 

-ランでの犬達の様子 2017.02.18-

先日は本会主催でドッグラン内でのしつけ教室を開催させて頂きました。ご参加された皆様、お手伝い下さった会の皆様、ありがとうございました。
ドッグラン内での開催で、あまり教室にばかり時間を取っても申し訳ないので、質疑応答をラン使用中の時間に個別にご相談をお聞きしましたが、こちらも真剣にお話を聞いて下さる方が多かった様に感じました。

ラン使用中ですので近くに居た方達と雑談ながら動いている犬達の行動解説を少し交えながらお話をしていました。

ドッグランを楽しく使用される事は全く問題無いのですが、意外にご自分の犬を見ていなかったり、今自分の犬がどのような状態であるか?を気にしていない方が多く見受けられた様な気がします。

最近のドッグランでは犬同士のトラブル~その延長で飼い主さん同士のトラブル、深刻な咬傷事故などの話を度々耳にする様になってしまいました。
飼い主さん側の意識として残念なのは「柵があるから、ウチの子呼び戻るか、コントロール出来るかわからないけどリード離しちゃえ!」の様な意識の在り方です。

必ずしも呼び戻らないと、コントロール出来ないとドッグランを使用しては行けない。などと言うつもりはありません。
ただ頭の片隅に「何かあるかも?」と言う意識を少し置いておいて頂きたいのと、興奮をさせ過ぎない事を心がけて頂きたいのです。

コントロール出来る子なら興奮していようが、落ち着いていようが話が聞けるので大きなトラブルに巻き込まれたり、何かあった際の回避は容易ですが、落ち着いていても話が聞けるか聞けないかわからない子は興奮したら尚話は聞けなくなります。

この場合、犬の感情は考えません。
つまり楽しかろうが、怒っていようが、興奮しすぎる前に人が介入し、一旦リードを付けたり、カラーを掴んだりしてクールダウンする時間を作ります。

犬が犬を追いかけたり、追いかけられたりしながら興奮して走り回っている様子を「楽しそう!」と感じ、傍観している飼い主さんを多々見かけます。
あの状態は興奮して、話も聞けず、トチ狂っているだけです。

本来犬の楽しみは飼い主さんと何かをして遊ぶところにあり、その状態に持って行ってあげる事により、興奮状態をもコントロール出来る様になって行きます。

毎回ランに行くごとに犬を追いかけ回すことを積み重ねると、普段の散歩中でも犬を見ると興奮する習慣が成り立ちます。
犬と触れ合う事を否定しているのではありません。
興奮して遊ぶのでは無く、なかなか表現が難しいのですが「ネチネチ」遊び、その中で噛みつきの抑制を学んだり、身体的に強い子が弱い子が遊びに入り込み易い様にあえて下になり、お腹を見せて遊びに入り込み易い様に誘い込んだり(セルフハンディキャップ)身体的に五分五分の子同士ではお互い上下を入れ替えながら遊んだり…

こういう高度なコミュニケーション能力を犬は備えています。
良く社会化し、遊び上手な犬は経験の少ない犬との遊びを上手にコントロールし、相手に興奮させず、かつ遊びをリードしながら誘い込み、自分のしたい遊びに誘い込んで行きます。

ウチで子犬の頃から社会化経験を積んでいる子達は一つのおもちゃをお互い咥えあって引っ張りっこしたり、ボールを渡しあいながら遊んだりします。
犬は本来、落ち着いて過ごしたいものです。
興奮し、走り回れば落ち着いた犬達に怒られますし、遊びには誘ってもらえません。
時間や場所、遊び方もわきまえ、散歩中に誰かれ構わず遊びに誘ったり、犬を見て興奮したりしません。

ラン内での振舞わらせ方や接触のさせ方で、結果日常生活まで変わって来るのです。

みなさんも落ち着いた、大人のクールな犬を目指し、少し意識を変えてランでの犬達の様子を見てみてください。

次回は介入のポイントに触れられればと思います。

 

-犬同士のコミュニケーションと人の介入 2017.02.18-

前回少し触れた様に今回は犬同士のコミュニケーション~人の介入ポイントについてお話を進め様と思います。
前回も書いた様にドッグラン内で良く見かける光景として、犬が犬を追いかけ回したり、追いかけたり、プロレスの様に組み合ってじゃれあったり…
これ自体が悪い訳ではありません。

特に子犬期の他犬との喧嘩遊びには大きな意味があり、この遊びが子犬期にある子と無い子では後の行動に大きな影響を及ぼします。
咬んだり、咬まれたり、乗ったり乗られたりしながら力の加減や、どの様に振る舞うと楽しい遊びが継続して行くのか?を経験を通して学んで行きます。
またこの時期の遊びで脳が活性化するとも言われています。

ウチのお預かりの子達を見ていると子犬期に少し上の年齢の面倒見の良い犬が相手になり、上手くコントロールされながら遊ぶ経験を積み重ねると遊んでもらった子犬が成長し、次に来る新たな子犬に自分のしてもらった遊びをまんま継承して行く様が見られます。
この中で人のする事はあまりありません。ただ見守るだけです。
時にエスカレートし、興奮し過ぎてしまう事は多々ありますのでこの場合のみ間に入り遊びを中断(多くの場合叱るのではなく、クレートに戻します)させ、興奮し過ぎると楽しい時間が終わってしまう形を取ります。

子犬に取って一番残念なのは楽しい時間が終わってしまう事です。
次第に興奮し過ぎず、上手にネチネチ遊びを展開して行く様になります。
例としてウチでの社会化お預かりを挙げましたが、これは高度に社会化され、十分な経験を持った犬が相手の場合で、ランなどの挙動、性格、経験も未知数の犬同士が接触する場面ではより細かな注意が必要です。
飼い主さん達は井戸端会議をしている場合ではありません。
自分、または相手の犬がどの様な行動を取り、どの様に振る舞うか?を注意深く観察している必要があります。

臆病な子が元気いっぱいの子に入場した途端追いかけ回されたりしてしまうと恐怖のイメージでいっぱいになり、その後のスムーズな社会化を阻害してしまう可能性もあります。

また楽しく遊んでいる場合でも度が過ぎれば興奮のあまり周囲を巻き込みながら何らかのトラブル(主に喧嘩)に発展する可能性も十分あり得ます。

入場時からご自分の犬、また周囲の犬達の様子を良く観察して下さい。
はしゃいで興奮していても、怯えて尻尾が中に入ってしまっていても、まだリードを離してフリーにすべきではありません。

リードを付けた状態でラン内をゆっくり歩き、周囲の様子を観察させ、多少落ち着くのを待ってからリードをオフにします。
リードを離してからも注意が必要です。
周りには目もくれず、飼い主さんとの遊びに夢中であるならばさほど大きな心配は要りません。

ボールで遊んでいるならば、横から割って入った他のボール好きな子と取り合いで揉めない程度の注意を払っていれば大丈夫です。
他の犬を追いかけ回したり、追いかけ回されたりしている様ならば目を離さないで下さい。軽くじゃれている、または呼び戻せる(話が聞ける)程度ならまだ大丈夫。

興奮すればするほど回りも見えなくなり、話も聞けなくなります。
この時点では介入するには少しタイミングが遅すぎます。
怪しいかな?くらいのところでリードを付けるか、一旦分けて退場するか、タイムアウトの形を取ります。

先に室内での例をあげた様に楽しい時間を一旦取り上げてしまいます。
理想は犬自身に「どう振る舞えば楽しい時間が続くのか?」を理解させて行く為です。

臆病で萎縮している様であれば少し他犬と距離のある場所で状況を良く観察させます。無理にフリーにしたり、慣らさせ様と接触を強いたりしてはいけません。
ファーストコンタクトはその後のイメージを決定付ける非常に重要な瞬間です。
慎重に行ってなんら問題はありません。
急いで慣らさせ様とせず、犬自身が「なんでもないんだ!怖くないんだ!」と納得する事が重要です。
ラン内でも振る舞いの落ち着いた大人の犬を選び、挨拶をさせてもらう程度から始められれば最高です。
状況やメンバーによってはリードを離さない選択も非常に重要です。
敢えてチャレンジする必要は無く、理想は楽しく、良好な関わり方や過ごし方の積み重ねでその後が大きく変わって行くからです。
その為にもランを使用する方一人一人の意識の持ち方が大切だと思います。10月に予定されているドッグランでのしつけ教室では実際に犬達が動いている中での行動解説と介入のポイントをお伝え出来ればと思っております。



-主従/服従やリーダー論 2017.02.18-

今回はカウンセリングにお伺いすると必ずと言ってもいいくらいにみなさん口にする主従/服従やリーダー論について書いて見ようと思います。
最初にご依頼を頂き、お伺いさせて頂き、お話を伺うとほぼ必ず「ウチの子は飼い主をなめている」とか「犬かリーダーで」など、主従/服従に絡むお話をされます。
これって本当にあるのでしょうか?
違う言い方をすれば本当に飼い主は犬を服従させないと関係性は上手く成り立たないのでしょうか?

犬を複数頭あるスペースの中で一緒に過ごさせると必ず順位付けがおきます。
いわゆる「群れ」が形成されます。
これは肉体的優位性よりも精神的な強さが大きく影響し、必ずしも大きく、強い犬が上位に立つ訳ではありません。
順位付けは犬の群れを安定させるのに非常に重要な要因でこれが定まっていれば揉めたりせず、日がな一日をゆったり過ごせて行けます。
特に一番上と一番下は不動の地位なので抜群に安定して行きます。
得てして揉めるのは下から二番目辺りの順列が入れ替わりやすい位置の犬で新たに入って来る犬に対して自分のポジションをキープするため、意地悪に振る舞ったり、突っかかったりしがちです。
我が家の6頭(上からフレンチ→ゴールデン→ラブ系ミックス→ドーベルマン⇆ヨーキー→チワワ)で当てはめれば下から二番目に位置するヨーキーと今年新たに引き取ったドーベルマンは位置的な不安定さとポジションキープのため、揉めがちで新たに入って来る犬に対して強く当たりがちです。
頻繁にお預かりにやって来る子や、立ち振る舞いの上手な子、または好みでの差はありますが、極端に興奮していたり、周りが見えていないと諌められがちです。
犬の世界ではいかにクールに振る舞えるか?が非常に重要であり、自分の立ち位置を決定づける大きな要因になります。
また個体や犬種によりあまり順位を気にしない犬もいます。
ここまでは「犬」の話です。

ではこれがまんま人、または家族に当てはまるのでしょうか?

犬は人間を見て「でっかい犬だな!」とは認識しません。
みなさんが口にする主従/服従の考え方は上記した犬の群れをまんま擬人化し、人の家族に当てはめたものです。
また良く目にする「オオカミ論」(これもオオカミは群れで行動し、リーダーが率いて~犬は元々オオカミで…という論。ここまでを細かく書くと膨大な文になりますのでまたの機会に)に起因するものです。

ここで僕が一番話したいのはこの考え方が合っているとか、間違いだのの議論をしたいのではありません。
主従/服従の考え方の危険な所は「力づくでも抑え込まないと良好な関係性は得られない」という所に行き着きがちな所です。
犬は抑え込み、服従させ、リーダーにならないと行けないのではなく、何をすると何が起きるのか?を明確に提示する事と、落ち着いて接し、無駄に興奮させず(上記した様に犬もそれを望んでいます)楽しみを介在させる事で学習効率も飛躍的に伸びます。
敢えて抑え込まずとも簡単に関係性は構築出来るのです。
また楽しみが伸びるからこそ、ここぞというときの注意/叱責が効果を持つのです。
四六時中注意されていてはここぞというときの注意はあまり効果的ではありません。
日常的に注意されているため、特別な事とは認識されないのです。
現況の犬の、特にしつけに関しては迷信の様な話が大手を振ってまかり通っています。
一番ばかばかしいと思う一例を挙げれば「必ず犬より先に食事を取る」などです。
みなさんが自分の感じる事、感性や選択する目を養い、効果的でかつ楽しい犬との暮らしを構築出来る事を切に望みます。



-おやつの功罪 2017.02.18-

よくしつけの方法での賛否で話題になる「おやつ」について書いて見ようと思います。

僕の行う教室や実際トレーニングを受けて頂いた方はご存知かと思いますが、僕は最初の説明で「これからバンバンおやつを渡して行きます。」とまずお話します。
さらにこのおやつの渡し方や渡す量、おやつを使う事の意味まで細かくご説明させて頂きます。

おやつはおやつで釣る為に使うのでは無く、わかりやすく犬にとって良い事を起こしてあげる為、また毎回良い事が起こるイメージをきちんと定着させる為に用いています。
またアイコンタクトや動作を引き出す最初の目印として効果的に用います。

良く、上手に座れたら”褒めましょう”とか、上手にトイレが出来たら”褒めましょう”などと書かれているのを目にします。

この”褒めましょう”が中々厄介で、良くお話するのは「褒める」または「褒めた」事が確実に犬に伝わっていれば良いのですが、仮に伝わっていないとしたらどうでしょう?
全く無駄かも知れないのです。

多くの場合、諸々の経験の乏しいパピー(仔犬)にいきなり人の考える事の意図を明確に伝える事は困難です。
伝えたい事をより明確に伝えるには「褒めること」から確実に教えてあげなければなりません。

犬の学習は今起こっている事とその前後に起こる出来事が頭の中で関連付いて学習が進みます。
噛み砕いて言えば「よしよし」などの褒め言葉をかけて→おやつを渡す。
を繰り返す事により、「よしよし」と言われると後に喜ぶ反応が出て来ます。
この時点で初めて「よしよし」と言う言葉が意味を持ち始め、褒める事が有効に活用出来始めます。

この段階までを効果的かつ確実に学習へと導くには毎回確実に犬にとって良い事を起こしてあげる事が重要になります。

撫でたり、抱っこしたり、ボールを投げたり、引っ張りっこをしたりという事も有効ですが、毎回タイミング良く使用するには少々使い勝手が悪いかと思います。

使いやすく、効果的なのはおやつを毎回必ず(ココは大事なポイントです)渡す事が学習を定着させる効果的な方法だと思います。

渡す量は極少量で構いません。
お腹を満たす為に渡すのでは無く、むしろもっと欲しいと思ってくれれば、学習にとって重要な欲が伸びます。
また多くの量を渡してしまうとその都度咀嚼するのに時間がかかり、テンポ良く次の動作に移るのに時間がかかってしまいます。
カロリーや体重を気にする方にとっても多くを渡す必要が無く、効率が良いならば使いやすいかと思います。

良く巷で言われる「おやつを使うとおやつが無いと動かなくなる」のは中途半端におやつを使用した場合です。
犬は全ての行動が習慣化します。
毎回おやつで動いていたとしても、繰り返す事により、あってもなくても同じ動作を確実に行う様になります。パターン化するからです。

またトレーニングを進める中で最初のきっかけとしておやつはあるものの、動く事、追いかける事の方が遥かに面白味を持ち始めます。

上手くおやつを抜けないのは最初のきっかけとしてのおやつから遊びの面白さに上手く移行出来ない、した経験が無く、おやつで動作を引き出す事で止まってしまっている場合が多く見受けられます。

同じおやつの使用でも無駄におやつを求められるに応じて渡したり、公園などの多くの犬の集まる場所で他人の犬に無駄にばら撒いたりする事にはなんの意味も無いばかりか、あまり良い影響を及ぼす事はありません。
あるのは犬達の興奮を呼び起こしたり、おやつの取り合いで揉める火種を作る結果となったり…
これは渡す人間が犬にモテている様な錯覚を起こしている自己満足に過ぎません。

効果的な学習とその先に繋がる楽しく人と共に動く感覚に入って行ける様に上手なおやつの使用を皆さんに学んで頂ける事を切に望みます。

 

-問題行動に至らない様に注意すべき点 2017.02.18-

今回のコラムは会員の方からのリクエストで、犬を迎えた際に問題行動に至らない様に注意すべき点、というお題を頂きましたので、このあたりのお話で進めようと思います。

まずポイントになるのは修正より予防する方がたやすいという事です。
癖の様に習慣化した悪癖を修正するのと、面倒な事にならない様に育てて行くのでは手間のかかり方が全く違います。

個々の問題行動に対して、この場合はこうして、あの場合はこうして…と個々の対応を考えるのではなく、効率の良い学習方法とは失敗する確率を下げ、成功する確率を上げるだけの作業です。

その為には犬の過ごす環境を整えなければならなかったり、人の関わり方を考えなければなりません。

イタズラをしたり、トイレを上手く成功出来ないとわかっているのに室内でフリーにして放置しておけば失敗する確率を上げているだけです。
犬が覚えない。犬が失敗すると人は捉えがちですが僕は人が失敗する機会を与えていると考えます。
成功体験が積み重なれば、それは習慣化して十分学習された行動として定着します。

その成功体験を積み重なさせる為には人が頭を使って成功する環境を整える必要があります。

また構わないと言うことも非常に重要です。
僕は良く、犬は構わないだけでびっくりするほど落ち着いた良い子に育ちます、楽で確実ですよ!とお話します。
構われずとも落ち着いて過ごせると精神的にもぐっと落ち着いて行きます。
常に接触していないと、常に構ってもらわないと落ち着かない様では犬に常にストレスがかかっている様な状況です。
人がいようが、いまいが、構われないとしたらそれが日常になり、日がな一日をリラックスし落ち着いて過ごせる犬へと成長して行きます。

また構わないと言う事は裏を返せば構う(接触)するときに何をするか?と言う事でもあります。

犬が落ち着いて静かにしているから散歩に行く。
犬が落ち着いているから撫でる。
犬が落ち着いているから遊ぶ。
などが繰り返されればはしゃいで興奮して要求するより、落ち着いて静かにしていた方が効率良く良い事が起こる。という学習が成り立ちます。

感情のあり方に関係無く(嬉しかろうが、怒っていようが、悲しかろうが)興奮させる事は避けた方が無難です。
落ち着いている状態で話がきちんと聞ければ段階的に興奮させて行き、興奮もコントロール出来る様に持って行きますが、日常に置いて興奮させて良かった!と感じる事はほぼないはずです。
感情も行動も両極に振れるとコントロールは難しくなります。
刺激が多くても、静かな環境でもなるべく感情は常にフラットである様に意識していた方が後に楽に繋がって行きます。

成功させる事、構わない事と大事なポイントを挙げましたが、実際問題、楽ですよ!と言いつつ、やりにくいのは構わない事です。
何しろ皆さん、構おう、楽しもうと思って犬を迎える訳ですから。

ルール作り、良い習慣を形成するコツはやりにくい事を先に成り立たせ、後で楽しむ事です。
何しろ問題が起きなければフリーで過ごさせたり、ベタっ可愛がりしても何も問題無い訳ですから。
上手な環境作りと関わり方~過ごさせ方で楽しい犬との生活を構築して下さい。

 

-叱る事について 2017.02.18-

叱る事について考えてみましょう。
最初のカウンセリングにお伺いさせて頂いた際、皆さん知りたがるのは問題となる行動が起こった際の効率の良い止め方(叱り方)です。
また長年続いている問題行動に対して「叱っているのだけど…」などとお話されたりするのを良く耳にします。
僕が良く勘違いされるのは褒めるトレーニング、遊びを構築して行くトレーニングを行っているので、怒らない/怒ってはいけない と思っている方がいらっしゃる様ですが、僕は「話が聞ける子には」怒ります。厳密には、その動作/行動は違うことを伝えます。イメージは注意に近いかも知れません。
ここで大事なのは「話が聞ける子には言う意味がある」ところです。
いくら注意しようが、叱ろうが、興奮してしまっていたり、逆に極端に萎縮してしまっていたりしていてはいくら大声を張り上げても意味がありません。
また話を聞く耳を持たない子を叱る事に意味はないのです。
まずは話を聞く耳、人に集中が向く為のスイッチを作成しなければなりません。
室内の慣れた、落ち着いた空間から始まり、室外のあらゆるシチュエーションに場所を広げながら、人の指示を聞きながら遊ぶ遊びの成り立つ範囲を広げて行きます。
座れ と言って座るのと、いけない と言ってして欲しくない動作を止めるのは非常に似ています。
話が聞こえているのです。
段々遊びを派手にしながら、興奮していても話を聞ける様に意識して持って行きます。
この下地になる話を聞ける力を養っておかないと言う事が全て無意味になってしまいます。
褒める事も全く同じ。
褒める事が伝わっていないとしたら全く無駄かも知れないのです。
皆さんも一つ一つの確実性を増しながら話の聞ける犬育てを楽しみましょう。

 

-災害時のペット同伴避難 2017.02.18 -

よくお客さん達にもお話する事ですが、特に避難するという状況の場合、ハウス出来て、その中で長時間の待機をリラックスして出来るかどうかが鍵になります。
公共のスペースでペット同伴でない方々と一緒にとなると普段の生活の様に避難所でフリーにはしておけません。
普段、または子犬時から就寝時や移動時、留守番などでハウスで過ごす=落ち着いて寝る癖を付けておくだけで避難時の快適さ、安全性は格段に上がるはずです。
過ごす状況も平時とは大きく異なる為、他者や音、様々な刺激にも慣れていると吠えてしまう、怯えてしまうなど、刺激に過剰に反応する事を避けられます。
避難も長くなると皆さんピリピリしかねません。その様な状況で吠えてしまったり、落ち着かなかったりすれば他の方とのトラブルになる事は十分予想出来る事です。
上記した様な事は日常生活でも同じ様に応用が利くことばかりです。
何も無い平時から色々なシチュエーションを想定しておけば、実際の避難もパニックにならず、円滑に行動出来るはずです。
自宅で被災した場合の行動や準備も確認し、実際どう動くのか?を考え、確認しておくことも非常に大事です。
人は必ず落ち着いて行動して下さい。
人が落ち着かず、パニックになると犬も動揺します。心は焦っても、何事も無い様に落ち着いて行動する事は、のちの犬達の被災時の行動にも大きな影響を及ぼします。
人がパニックになるイメージが付くと必ず犬もパニックになります。
それは円滑な避難を確実に妨げます。
ウチの場合では自宅斜め前が広めの駐車場で常時車内にハウスが大小10台程度積んであり、周囲に倒れてくる高い構造物が無いため、お預かりの子達含め、自宅に留まる事が困難な場合はまず車内に犬達を避難させられる様にしてあります。
3.11の後はしばらく車内に避難用の物資を積んだ状態にしてありました。今でも常に最低限のものを車載してあります。
実際3.11の時は一階に犬達と在宅しており、僕等が騒がず対応した為か、犬達は全く騒がず、帰宅後もウチで被災した子達はしばらく続く余震や緊急地震速報にも全く反応しなかったそうです。
無いに越した事はありませんが、あるかも知れない想定で考えておいた方が焦らずすみます。
日常生活から出来る事をコツコツ積み重ね、備えて見て下さい。

 

-セラピー犬と訪問活動 2017.02.18-

老人ホーム等への訪問活動、WANLOVEでもお伺いさせて頂く施設は変わりながらも開業初期から12年ほどお伺いさせて頂いております。
最初にお話を頂き、お伺いさせて頂いていた施設では犬と触れ合った際の入居者の皆さんの反応や変化のデータを取りたいとの事で全15回を2年半ほどお伺いさせて頂きました。
参加される方はほぼ皆さん寝たきりの状態、会話を交わせる方がほとんどいない中での訪問活動でした。
会話を交わせ、楽しく触れ合う…というよりは手を取り、手を添え、犬に触れて頂く様な形でしたが、それでも職員の方々のお話では明確に変化が現れ、普段施設内でのイベントには一切参加されない方でも犬が来る日は希望してご参加下さったそうです。
現在訪問させて頂いている施設は皆さん楽しく会話が出来、意思の疎通が出来る方々がご参加下さっていますが皆さん隔月の訪問を心待ちにして下さっています。
どうしても犬の負担を考えると短い滞在にはなってしまいますが、犬と暮らしたくても叶わない状況の方々にとってはかけがえのない時間になっているそうです。
近年トレーニングをご希望されるお客様からも、出来ればのち、訪問活動が出来る様に育てたい等のお話を頂く事も増え、社会的に認知もされていますが、来て欲しい施設と訪問活動を行っている団体等の数が合わず、なかなか全ての施設にご希望通りお伺い出来ないのが現状です。
僕らの様に犬を通じて仕事をさせて頂き、生活させて頂いている立場としては何らかの社会貢献や還元して行く活動は結果として犬の地位向上、社会的役割を認識して頂く非常に重要な活動だと考えています。
昨今、専門学校などでもアニマルセラピーの学科が作られたりしていますが、それを生業として生活して行くのは非常に困難な状況にあります。
基本ボランティア活動であり、利益を出す活動ではないからです。
近年施設で少しずつ行われている、保護犬を施設内で飼育し、入居者の方が共に暮らし、触れ合えるスタイルはセラピー活動、保護活動、双方に大きなメリットがあり、ここにプロの手が入り、犬達の管理のお手伝いが出来れば理想的な形が形成出来るかと思います。
この様な活動/形が一般的となり、社会に認知されて行く事でより社会の中で犬の担う役割が再認識され、犬の地位向上に繋がって行く事を切に願います。

 

-犬は生涯学習 2017.02.18-

今回は良く言われている「しつけは6カ月まで」の件が聞きたいと言われ、ちょっと書いて見ようかと思います。

まず基本的なところから言えば、犬は生涯学習し続けます。 
なので遅い、手遅れ…と簡単には言えません。

また教える~覚えた、の判断をどこでするか?も大事なポイントです。

「座れ」を例に挙げると室内でトリーツを持った状態で座れの指示を出し、座れることをして「ウチの子は座れが出来る」と判断する方が意外と多いのです。

この事例がレベルが低いとか、良いや悪いの話ではなく、全ての物事は習慣化する。というところがポイントかと思います。

習慣化させるにはどうしてもある期間が必要です。
動作を覚えさせること自体は個体差もありますがすぐに覚えてしまいます。

ただ、必要なところで確実にその動作が出てくるには習慣化させること、反復して習慣化/癖、にする事が重要になります。

子犬を家に迎え入れた瞬間から関係の在り方や日々の積み重ねによる、良きも悪しきもの習慣化が始まって行きます。

しつけの極意は成功する確率を上げ、失敗する確率を下げることにあります。

日々を重ねて行くにつれ、どのように関わり、どのように過ごさせているか?が大きく影響して来ます。

迎え入れた時点では何の習慣も成り立っていませんが、日を重ねればスポンジが水を吸う様に様々な学習が起こって行きます。

2ヶ月、3ヶ月で迎え、真っ白な状態の子犬に良い習慣を積み重ねさせるのと、半年、1年と余計な癖を積み重ねた子犬の悪癖を減少/消滅させ、新たな良い習慣をつけてあげるのでは手間と労力が全く違います。

厄介なのは人側で、今まで積み重ねた子犬との付き合い方を180度転換させるのは余程の意思の強さと意識の変革が必要です。

そう言った意味ではしつけは6カ月説はあながち間違いとは言えず、正確には「早けりゃ早い方が楽」と言う表現がぴったりかと思います。

社会化をさせること、訓育期間(親兄弟とともに過ごす時期)の有無、個体の性格も加味すると個人的には2か月齢~3か月齢にどのような経験/学習をしたか?は非常に重要な意味を持つと思っています。

社会化だけに焦点を当てればなるべく早く、様々な経験をさせることをお勧めします。

 

-犬の身体作り 2017.02.18-

皆さんはどのように運動管理をされていますでしょうか?
我が家では通常の歩く散歩に加え、自転車で並走させる引き運動、ボールやフリスビーを追いかけて走る自由運動を行っています。
散歩は人の歩くペースで移動しますので運動欲求の高い犬によっては少々物足りないかも知れません。また股関節や膝に問題を抱えている子はまず体重管理が最も重要ですが、関節を補わせる為に筋肉を付けてあげることが非常に大切です。
とはいえ、普段運動をあまり行わない子はいきなりフリーで感情の赴くままに走らせるのは故障の原因となりかねません。
僕が行うのは段階的に運動を入れて行きます。
先に書いた様にまずは体重管理ありきです。
適正な体重に置いて、まず行うべきは綺麗に足を運ばせ、均等に筋肉を付けてバランスを整え、持久する筋肉やスタミナを付ける引き運動を行って行きます。
引き運動を行う際に注意するの”思い切り走らない”事です。通常自転車で移動するスピードよりも少し遅い程度、犬のサイズによりますが、ウサギが駆ける様な状態ではなく、速歩(四肢が綺麗にクロスして速く動かしている状態)をキープして走らせます。
通常の散歩で人の歩様に合わせて歩くと、人と犬では歩幅が異なり(前脚と後脚の位置の関係から犬の歩幅の方が広い)どうしても可動域が狭くなりがちで、しなやかな関節も長年の歩様で硬くなりがちです。
この関節の可動域を足(特に後脚)を伸ばして動かすことを意識して走らせ、強靭でスタミナのある、壊れにくい足作りを目指します。
さて、充分な引き運動で基礎が出来たところで瞬発する筋肉と柔軟な筋肉を作る為、自由運動を行って行きます。
理想は丘などのアップダウン、下がデコボコな地面を自由に走らせますが、なかなかそう上手い場所はありません。
ボールやフリスビーを追いかけさせ、感情を爆発させる様に夢中で追い、走らせます。
この場合の足運びは個々の犬の癖で走りますが、瞬間的に反応して動く筋肉を強化して行く為、あまり細かな足運びは気にする必要はありません。
動くものに対して瞬間的に反応する身体、その反射に対しても痛めない身体作りをして行きます。
自由運動に際して気をつけたいのは水分補給です。運動の最中に沢山水を飲ませると胃捻転や腸捻転の原因になります。水を与える際は少し口を潤す程度に留め、運動後にしっかりと水分補給を行います。
また運動に際しては呼び戻せる事、興奮時の犬をコントロール出来る事が事故防止において非常に重要になります。しかるべき場所で運動を行う事を心がけて下さい。
これから気温が下がるごとに運動時に外気によって体温を下げやすくなります。
つまり動く子にとっては運動によって上がった体温を呼吸によって取り込む外気で効率良く冷やして行ける為、スタミナ/運動欲求のある子にとっては冬場が最高の運動シーズンになります。
基本的な考え方は秋~冬、春先にかけて充分に運動を入れて、運動量が落ちる夏場を乗り切る体力をつけるイメージです。
犬の生活において運動/食事/休息のバランスが取れて行く事が健康な生活を維持して行く為の重要な基礎となります。



-犬の食事 2017.02.18-

犬の健全な育成を考えた時、運動/食事/ストレスフリーの生活 の3つのバランスが取れているということを重要視します。
運動に関しては前回のコラムに詳しく書かせて頂きました。ストレスフリーはこれまでにも関わり方や過ごさせ方、社会化などの話をコラム内でお話させて頂いたと思います。
さて、今回の「食」です。
意外と多くのフードや手作りレシピ他、情報が沢山あり、何を選択し、何が正しいのか迷われると思います。
そんな中で食選びのヒント、ポイントになればと思います。
基本的な情報として犬が食べ物を口にして、消化吸収→排泄されるまでの時間比較から行きます。固形のドッグフード→16時間 生食→4時間、手作り食は8時間と言われていますが、内容や調理法により差があると思いますのでここでは単純にフードと生食を比較します。
消化吸収に多くの時間/エネルギーを使うとすると他の部分(細胞の再生他)に使うエネルギーの効率が悪くなってしまいます。
多くのドッグフード(もちろんオススメ出来る素晴らしいフードもありますが)は材料を加熱→圧縮してあの様々な形になり出荷されます。材料は残念な事に元々は様々な酵素や栄養素が含まれていますが、38℃以上で加熱すると不活化(作用しない状態)してしまいます。その為、多くのドッグフードはあとから合成のビタミンその他を振りかけ、表示されている栄養素との帳尻合わせをします。
残念なのは多くの野菜や肉、果物に含まれる天然のビタミンは複数のビタミンを摂取しても全て吸収されますが、合成ビタミンは相殺され吸収されません。
また多くのところで言われていることですが、ドッグフードは長期保存が可能な様に発ガン物質を多く含む防腐剤を多量に振りかけます。
ウチの子犬達は二頭は産まれてこの方生食のみ、一頭は2カ月前に迎えてからずっと生食で来ています。
ずっとドッグフードを食べていた成犬を生食に移行させるには腸を慣らして行く作業があり、時間をかけゆっくり慣らさなければなりません。またフードに慣れた胃や腸は移行が難しかったりします。
単に生食/生肉といっても、精肉店で売られている人用のそれと犬に与える肉は大きく違います。
人用の肉はきちんと血抜きをし、臭みなく美味しく食べられるようにしてありますが、犬達にとっては精肉されていない、したたる血は重要なミネラル源となります。また絶対に身体(特に心臓)に必要な塩分もこから摂取して行きます。我が家では鹿、馬、鳥をローテーションで与えています。
同一タンパク質による片寄りを防ぐ為です。
赤身の肉だけではバランスが悪く、赤身60%に対し、ミンチにした骨20%、内臓20%、これに野菜や発酵野菜、ひとつまみほどの塩(食卓塩でなく、岩塩や藻塩)亜麻仁油やヘンプオイルを入れてフードの完成です。
量はその子の日々の運動量や月齢により、体重に対して2%から6%の間で便の状態、身体の肉付きにより増減させて行きます。
塩は絶対に必要で体重に対して0.024%の塩を足しますが概ねひとつまみ程度で間違いないと思います。
これに反芻動物(鹿、羊等)の第四の胃と言われるトライプを少量足すと完璧です。
トライプは微生物タンクであり、腸内環境を整えてくれます。
野菜もそれ自体は犬は消化吸収出来ません。
消化吸収出来ないものを何故与えるのか?
野菜の酵素を摂取させたいからです。
良くお散歩中に犬達は路傍の草を良く食べる光景を見かけるかと思います。
また多くの子は食べた草をもどしたりします。
飼い主さんは「またそんな余計な草ばっかり食べるから吐いちゃって」と考えがちですが、犬達は本能的に足りなくなった植物の酵素を取り込み、消化吸収出来ない植物本体を体外に排出しているだけなのです。

このコラムて僕はドッグフードを否定したりするつもりはありません。手軽ですし、生食に比較すればコストパフォーマンスは圧倒的です。ただ安いにはそれなりの訳があり、コレはあまりオススメ出来ません。主原料が牛肉であるとしましょう。
ステーキ店で300gのお肉を注文すると安くても2,000円台、スーパーや精肉店で求めても1,000円以下は考えにくいかと思います。
それがドッグフードになると極端な例では10kg1,000円台という驚愕の値段のものが存在したりします。その肉大丈夫?と思ってしまいます。安かろう良かろうはドッグフードの世界ではあり得ません。
運動、ストレスフリー、そして食が整えば犬達にとって悪いはずがありません。
健康で長生きして欲しい思いは飼い主さんにとって皆同じなはずです。
そんな思い、またご自分達の犬に与えている食を考えるちょっとしたきっかけになればと思って書きました。
生食にご興味ありましたら個々に合わせたレシピ等お作り出来ます。
何か食の疑問があればどしどしお問い合わせ下さい。



-行動範囲の制限 2017.02.18-

良くご相談頂く内容に「トイレを覚えてくれない」や「お部屋の中で一向に落ち着いてくれない。」等のご相談を受けます。
この問題は多くの人が室内で犬を飼うのだから・・と家に連れてきて、なんのルールも教えないままに部屋の中での自由をいきなり与えてしまうところから始まっています。考え方としてはこうです。
まず、ペットショップから来た子ならば、あの狭いガラスのケージを仮に3畳間だと考えます。このなんとも狭く、お散歩も飼い主さんとの楽しい遊びも無い状態から、お部屋の中に組んだサークル(6畳ワンルーム、お散歩、遊び付き)にまずは引越しをして来た、と考えます。
この時点では自由に行動出来る範囲は広がってますよね?当面はこの状態でおとなしくしている事、人が食事していようが、お客さんが来ようが、家族皆で楽しく語らっていようが、いい子にしていられる、サークルの中にあるトイレできちんとおしっこ、うんちが出来る、という状態まで行った時点から、だんだんと自由に行動できる範囲を広げて行ってあげます。
自由な状態できちんとトイレに行けるかどうか?というところもひとつのポイントです。この状態を確立させてから部屋で放すのと、何も知らずに部屋で放すのでは雲泥の差が出ます。
多くの人はサークルに入れておく事を「閉じ込めてかわいそうだ!」と感じて嫌いますが、そこに(サークルで)おとなしくしている事を褒めてあげる。これこそが何よりもしたいことなのです。おやつをあげてもいいです。
とにかくそこに居て、いい子にしている、もっと言えば、家の中は運動場ではないので、部屋ではおとなしく、ドッグラン等、十分に遊んでも良い場所では思い切り遊んでもいいものだ、と犬自身にon/offの切り替えが出来るようにしむけてあげるのが、最大のコツです。
これが、順序が逆転して、騒がしいから、イタズラするからサークルに入れる、ではサークルの中は閉じ込められるイヤな場所にしかなりません。そうでなくても犬は1日18時間は寝る生き物なので、どこで寝ているのか?というだけの問題です。
上手にサークルやケージを活用していけば、特にトレーニングなど行わなくとも、自然に良い子に育って行きます。どうしたら(どういう行動をとったら)褒めてもらえるのか?犬に選択させてあげるのがいい子に育てて行くコツです。子犬を現在育てられている飼い主様、頑張って見て下さい。閉じ込めてるんじゃないですよ~。褒めてあげるための行動範囲の制限ですよ。

 

-散歩とは? 2017.02.18-

皆さんは散歩をどのように考えてますか?運動のため?トイレ?気分転換?
散歩中でもご相談に伺ったお宅でも、犬嫌い、人嫌いの犬に多く出会います。「うちの子は他の犬が苦手だから~」とか前から他の犬が歩いて来るとすぐに抱き上げてしまったり・・・良くある光景です。
これって原因は何でしょうか?良く”社会化”されていないという表現をしますが、これは単に慣れていない、慣れない、慣れる機会がない、というだけの事です。自分の飼っている犬が、犬、人、音等を苦手としていると、多くの飼い主さんは我が愛犬の危機的状況を回避しようと、なるべく慣れた場所を選んで歩く、深夜なるべく犬と出会わない時間帯に歩く、極端な人はお散歩にも行かない(小型犬に非常に多い傾向です。大型犬でも多々見受けられますが・・・)等、色々工夫をされているようですが、これではいつまで経っても苦手意識が変わるはずもありません。
苦手ならどんどんその苦手な状況に連れて行く事!これだけです。なにも怖い事はないんだ!もっと言えば「楽しい!!」と犬が感じてくれるくらいまで行けばなんの心配もありません。
ただ根気の問題です。年が若ければ、若い程その様々な環境に順応していく能力を持っています。年をとっていても時間をかけてあげれば、子犬ほどはいかなくとも、ある程度落ち着いていられるようになっていきます。この”慣らしていく”作業に一番適しているのが”散歩”の時間という訳です。
いつも同じコースを歩かず、様々な時間、場所を選んで、色々な体験をさせてあげて下さい。色々なものを見聞きすることで、色々な犬、人と出会うことで普通に社会化されて行きます。
自分の子供(人間です)が社会に出て人並みに生活していけるようにしつけをしたり、教育を受けさせたりしますよね?それと全く同じような意味合いを持つ事を犬にも体験させて行くと思って下さい。
中、大型犬にとっては、どのみち散歩程度では運動になりません。(人の歩行速度で歩いていても、足が伸びきらないため、あまり運動としての意味は持ちません。自由運動か自転車での引き運動がベストです)散歩は環境に適応していくためのトレーニングだと思って、どんどん散歩に出かけてくださいね。


-鼻を使った遊び 2017.02.18-

お部屋で出来る簡単な”鼻”を使ったお遊びを1つ。
まずはお気に入りのおもちゃを用意します。犬の見ている目の前で脇の下や膝の裏など、あからさまにわかるところにおもちゃを隠します。そこで犬に”探して”や”サーチ”等、おもちゃを探させるお好きなコマンドを入れます。当然、目の前で隠しているので、すぐに上手に?見つける事でしょう。見つけたら思い切り褒めてあげて下さい。探すと(見つけると)いいことが起こる(褒めてもらえる、おやつをもらえる)が十分理解できたところで、だんだん隠す場所の難易度をあげていきます。
最初は犬が見ているところでかくし、次は隠すところも見せずに”探せ”のコマンドだけで探させます。最初は目で探していたのが、ある時点(どこにあるのかわからない状態)から鼻をシュンシュン鳴らしながら探し始めます。ここまできたら第一段階は成功です。鼻は強力な秘密兵器ですので、鼻を使い始めたら相当なところに隠しても発見できるようになってきます。お部屋で上手に鼻を使えるようになったら、外で同じ事をやってみるのもおもしろいでしょう。
”待て”をかけて、隠しに行ってコマンドで探させる。待っていると大好きなおもちゃを探させてもらえる。見つけると更に褒めてもらえるので、理解できればごはんの”待て”並に完璧に待っているハズです。
良い待てのトレーニングにもなり、犬と一体になっての作業の楽しさも味わえるはずです。遊びながらにして物品持来、待て、臭跡追求が教えられます。皆さんもお部屋で駆け回るボール投げではなく、頭を使わせる、考える遊びを取り入れてみたら如何でしょうか?

 

-なぜ怒るのか? 2017.02.18-

”怒る”事についてちょっと書いてみようと思います。皆さんはなぜ怒りますか?ほとんどの方は問題となっている行動を止めようと思って怒っているんじゃないでしょうか?人に飛びつく(飛びつきたがる)、吼える、拾い食い、噛み付く・・・怒って止めたい事は多々あるかとは思いますが、当の怒られる犬側にたって考えて見ましょう。
人に会う度怒られる、犬に会う度怒られる、吼える度に怒られる・・・・これでは嫌なイメージは強化され、その行動をして欲しくないんだ、という事は伝わるかとは思いますが、完全にその行動を制御できるかどうかははなはだ疑問です。
なぜでしょう?そこには必ずあって欲しい、”楽しい””指示をきいて良かった”という感覚が欠落してしまっています。怒るのは一向に構わないんですが、怒って一瞬でもその行動をやめた事を褒めてあげて欲しいんです。そうする事によって”怒られる”事と”褒められる”事を「どっちを選ぶの?」と犬に選択する余地を与えてあげる事が出来ます。
つまり、”褒める”ために”怒る”のです。そうしていく事で余計な事をして怒られるより、良い子にしていて思い切り褒めてもらえる方がいいや!と犬が思ってくれれば問題行動は自然と止まっていきます。怒る事の裏側には”褒めたいから”が必ず存在している事を意識してみて下さいね。

 

-子犬との生活 2017.02.18-

前回のコラムでも書きましたが、最近の傾向として子犬からトレーニングをして・・という方が非常に多くなってきているですが、同時に子犬に多くを求め過ぎている方も増えている様な気がします。「まだトイレが出来ない」「横について歩かない」「落ち着きが無い」等々・・・・。皆さんのお悩みは尽きないようです。
確かに2日くらいでトイレを覚えたり、トレーニング初回でキレイに付いて歩いてしまったり、えらくおとなしく、全く手がかからなかったりという子も確かにいます。事実、ウチのラブは2回くらいでトイレを覚えましたし、ゴールデンは今までしたイタズラの中でもっとも酷いのが毛布のはじっこをちょこっとかじった程度で全く手のかからない、おとなしい子です。フレブルは最初に「ワン!」とひと吠えした時にきちっと対処したら、それ以来全く無駄吠えしません。
しかし、しかしです。ラブは子犬時代、これまでの数々トレーニングしたラブと比べても強烈な暴れん坊でした。サークルからの脱走は日常茶飯事、四角いテーブルを丸テーブルにしたり網戸を突き破ったりの破壊王、ゴールデンは1歳半くらいまでトイレを失敗し続けました。おとなしいんですが、意欲に欠け、遊びを作るのに苦労させられました。フレブル(現在1歳半)は今だ食糞します。
つまり、どの子にも一長一短があり、出来る事もあれば苦手な事もある。という事です。得意な事はそのまま伸ばしてあげ、苦手な部分は補ってあげる事、あまり早く結果を求めない、よその子と比べない、といった事は大事なんでは無いでしょうか?
人間の子供で考えても、3ヶ月4ヶ月の子が一人でトイレに行き、用を足せたら異常ですし、長々一人で留守番出来たり、最初からキチッと大人の決めた意味の解らぬルールを守って暮らしていける子供などいないのですから、犬はエライと思わなければいけません。多少時間はかかるもの・・いつかは出来てくれるだろう!くらいの心持ちの方の方が以外と早く成り立ってしまったりします。
犬のしつけは楽しむもの。どのみち手はかかるのですから、そのくらいの心のゆとりがあってこそ人と犬の良い関係が築けるのではないかと思います。

 
-服従と順位付け 2017.02.18-

良くしつけの本などで目にする「犬は群れの生き物、家族の中で順位付けをしていきます。」という説!これで惑わされ、”服従させなきゃ!”と張り切ってお考えになられる方、多いですね~。
私は仕事の関係上、相当数の犬とそのご家族とお会いするのですが、この”順位付け”があるとはどうしても思えないのです。
複数頭で犬を多頭飼いをしていますと、この順位付けは犬同士の中では必ず起こってきます。ただここに人が含まれるかと言うと、まず含まれません。
良く「お父さんが1番、お母さんは2番、その下に犬がいて、お子さんが一番下・・・」などと聞きますが、どうもよくよく観察して見ますとお父さん対犬、お母さん対犬、お子さん対犬・・・といった感じで個々に関係性を結んでいるのではないでしょうか?
この順位付けの話になると必ず出てくるのがオオカミの例、「犬は元々オオカミで・・・」というのは何万年も前の話、犬は今現存するものは全て人の手が入り、故意に作出されています。用途に応じた性格、体形を選択し、繁殖、淘汰を繰り返しておりますので、野生のオオカミとの比較はあまりにかけ離れ、人と密に生活を始めた犬との生活形態の差は歴然としております。
しつけをする際、家族で犬に対するルールを決め、皆が同じコマンド、同じ扱いをするべき・・・と良く言われるのは実は個々に関係性を結ぼうとする犬に対し、大人から子供まで(家族の中で)均等に関係が成り立ちやすくなるからではないでしょうか?
お子さんは良い遊び相手なので追い掛け回したり、おもちゃを取り合ったり、時には乱暴にぶつかったり、楽しく遊ぶ割にはお子さんの言う事は聞かず、お父さんは体も大きく、力も強く、声も大きい。言う事を聞かないと怒られる、ヘタをすればひっぱたかれるかも知れないので、良く言う事を聞く。お母さんはやさしいので時と場合によっては言う事を聞いたり聞かなかったり・・・。
上記したパターンは良く見られる家族の中での犬の関わり方ですが、これを順位付けと解釈されるようです。冷静に考えると、これこそまさに個々関係を結んだ結果と言えるのではないでしょうか?
では順位付けの考え方の弊害は何でしょうか?それは”服従”です。
犬を一番下の順位に置こうとするあまり、一生懸命犬を服従させようとします。ではなぜ服従が必要なんでしょうか?服従をさせようとすると実力行使に出る方は多いですね。(力や声などによる威圧)
タフな子なら成り立つのですが、少々シャイな子ならすぐめげてしまいます。
皆さん、なんで犬を飼い出したんですか?可愛がって、楽しく暮らす事を夢見て飼いだすのではないでしょうか?その可愛いはずの犬を服従させる必要性が私には理解出来ません。
必要なのは”服従”でなく、”リーダーシップ”ではないでしょうか?
この2つの似た雰囲気を持つ言葉、似ているようで全く異なります。
例として、ご自分が会社組織に入り、上司を持つ事を考えて見て下さい。
あなたは”服従させられたい”と思いますか?
恐らく、皆さんが求めるのは服従させられる恐ろしい上司ではなく、頼れ、信頼出来るリーダーを求めるのではないでしょうか?
犬も同じです。常に声を荒げ、実力行使に出る凶暴な飼い主が理想像ではなく、楽しく遊べ、時には頼れ、信頼し張り切って指示に従おうと思えるような飼い主を求めているのです。
何万年も前の例を引き合いに出し、”これぞ真理”とばかりに服従や順列ばかりを繰り返す古い考え方にとらわれず、犬との健全な関係性を構築出来るように・・・・。皆さんご自分と犬のあり方を見つめ直して見てください。

 

-犬との駆け引き 2017.02.18-

犬との生活をより快適なものにしていくためには、前回のコラムでも書きましたように、人がリーダーシップをとっていく事にあります。全ての物事が人主導で進んで行けば全てが上手く行く・・・・とまでは言いませんが、それに近い状態までは持っていけます。犬生活の第一段階はおおむね成功!といった感じでしょうか?
今回のコラムではここに至るまでには、ではどのようにして持っていくべきなのか?という所に焦点を当てて行きたいと思います。
まずは家の中、犬とどのようにして暮らして行きたいのか?犬にどのようにしていて欲しいのか?を頭の中にイメージしてみて下さい。
細かなルール決めは各家庭ごとに異なっていても構わないと思います。家族の中での決め事は一本化しておいた方がやりやすいので、家族構成や生活のスタイルによってルールを決めて行きます。
例えば・・・・吠えても構わない、吠えて欲しいと思えば吠え行動を制御する必要はありませんし、顔をなめられると気持ち悪いと思えばなめる事を禁止させる、飛びついては困ると思えば止めさせる、飛びついても構わない、むしろ喜んでいるので飛びつかせてあげたいと思えば強化していけばいいだけの話です。
ただ、一般常識として、して欲しく無い!と思われる行動はおおむね皆さん同じ事をお考えだと思いますので、私の方からコレはイケナイ!アレはイケナイととやかく言うつもりは全くありません。
やっていく事はひとつ、良い所は伸ばし、良くない部分は消去していくのみです。
ただ・・・・そんな事は解りつつもついつい巻き込まれがちなのが可愛い愛犬のペースです。帰宅をすれば大喜び!いけないと思いつつも撫でまくったり、抱きついたり、抱きつかせたり・・・。吠え始めれば何か起こったかとついつい近寄り話しかけたり、遊んでしまったり・・・。
おもちゃを咥えて持って来れば「お前はかしこい犬だ!良くぞ持ってきた!」とボール投げを始める・・・・。
ここに書いた様な事はどこの家庭でも普通?に見られる光景ではないでしょうか?
ただ・・・全てにおいて犬のペースで事が進んでいる事にお気づきでしょうか?抱きつくにしても、吠えるにしても、ボール遊びにしても、飼い主の指示によって全てが始まり、飼い主の気分や都合によって全てが終わるべき事ばかりです。
指示によって始められる事なら、指示によって止めさせる事が出来る可能性は非常に高いです。これが犬が勝手気ままに始めてしまう事、もっと言えばそれに飼い主が乗っかって助長してしまうと事態はより悪い方に転がり始めてしまいます。
楽しい事は恐るべき勢いで学習が進みます。いくら怒っても、怒鳴っても、余計な問題行動を消去出来ないのは楽しくないからです。
ここで重要なのは、果たしてお飼いになっている犬が人の指示に従う喜びを知っているのか、否か?というところです。
指示に従う楽しさを教えるのにそんなに難しい技術や知識は要りません。
”オスワリ”だけでも”お手”だけでもその指示に従って、座ったり、お手をしたりする度に褒めてもらったり、オヤツをもらえたら言う事を聞く楽しさが犬にも理解出来るはずです。
全ての学習の基礎はここにあります。要求(指示)に対する反応(オスワリやお手)があり、報酬(褒める、オヤツ)があって始めて学習が成り立ちます。
このパターンが崩れない限りは犬は大喜びで人の指示に従ってくれます。
すなわち、人が主導権を握り、犬を容易にコントロールしていけるのです。
人の勝手な都合や欲求でルールを二転、三転させている限りはなかなか関係性は成り立ちません。どうしたいのか?どうさせたいのか?を明確にし、犬との関係性を良好にし、楽しく犬と暮らせるように上手にコントロールする方法を身につけて行って下さい。



-かまい過ぎ? 2017.02.18-

今回は犬を注目させる事に焦点を置いて見たいと思います。

良くある質問、お悩みで「犬がちっとも見てくれないんです!」というのがあります。コレなんで見ないんでしょうね?

まずはご自分の犬に”オスワリ”を教えた時の事を思い出して見て下さい。

なんらかの方法で犬が座る形になったらすかさずオヤツを渡すなり、思い切り褒めてあげるなりしたのでは無いでしょうか?

理論としてはこれと全く同じで、見てくれる事を強化したいのであれば、その状態が出た時に褒めるなり、オヤツをあげるなりしなければ、”見る(注目する)”という行為は強化されません。これがまずひとつ。

この行動を強化するために”褒める”事が有効に使える状態かどうか?という事も重要です。

良くあるのが、人がかまってあげたい(だっこしたり、撫で回したり、からかったり・・・)時には散々かまって、肝心な時(指示に従った時)には申し訳程度に褒めたり、褒めなかったり、ご褒美もあげたり、あげなかったり・・・。

またかまい過ぎている事の弊害は普段からかまってあげてい過ぎるために、”ここぞ”という時に褒めてあげる事が有効に働かない事が多々ある事です。

つまり、部屋でごろごろしていたり、自分(犬)から飼い主に擦り寄っていけば「そうか!よしよし!」と褒めて(かまって)もらえる状況が常にあると、わざわざ指示に従って褒めてもらおうなどとは微塵も思わなくなり、結果全く人に注目しなくなっていきます。

褒められたい!かまわれたい!の犬の気持ちを伸ばすのは飼い主さんの日頃の接し方次第です。これが良く言われる「かまわれている犬はダメになる」

大きな理由です。

部屋でごろごろしている子をかまうのも、指示に従った事のご褒美としてかまうのも”かまう”という行為自体は同じです。ここまでお読みになった方ならどちらのかまい方が有効に働くのか?もうお解かりでしょう。

犬を可愛いと思う気持ちは誰しも同じだと思います。可愛がりたい!かまいたい!と思ったら「座れ」程度、出来る事でかまいません。指示を出してからかまうのと、何もしないでただかまうのでは大きく違ってきます。

皆さんの目の前のいる子、”可愛がりたい!”と思ったら一言「座れ」の指示を出してからかまってあげて下さい。これだけでも”人の指示に従うのは楽しい!”という感覚を養って行く事に一役買ってくれるハズです。

 

-興奮! 2017.02.18-

今回コラムでは”興奮””落ち着きが無い”あたりの話を・・・
良くご相談でも「全く落ち着かないんです・・」とか「すぐに興奮してはしゃぐんです・・・」等、良くあるお話です。
興奮して落ち着かないのは、環境や育っていった過程での事も考えられますが、多くは元々持っている性格の部分、お飼いになっている犬種の特性の部分は大きいですね。
ではどうしたら落ち着くのでしょう?
「おとなしくしている」事を強化していくのです。
部屋の中でイタズラをしている時は多くの場合なんらか飼い主さんからアクション(怒られたり、追いかけられたり、時には叩かれたり・・・)を起こすものですが、不思議と落ち着いておとなしくしている事に対しては皆さん何もアクションを起こさないようです。
これではこのコラムでも何度も書いているように、ついイタズラをしている愛犬に対して一生懸命”かまって”しまうのですが、これではイタズラを強化しているようなものです。
おとなしくしている時こそなんらか(やさしく声をかける、やさしく撫でる等・・)のアクションを起こし、その行動を強化するべきです。但し、寝た子を起こすようなかまい方では無く、”やさしく””落ち着かせる”ようにがコツです。
またこれと同時に行動範囲を制限し(サークルやバリケン等の活用)余計なイタズラをさせない工夫も重要です。
こういった事を日々コツコツと続けて行く事で”おとなしくしていると良い事が起こる”感覚を養って行って下さい。
ただ・・・・明日、あさって、もっと言えば1週間後から効果がはっきり現れる訳ではありません。あくまで気長にコツコツ・・・です。
落ち着く事や興奮しなくなる事を望む(宝くじみたいなものです!)よりは興奮していてもコントロール出来るようになる方がずっと早いですよ。
方法は簡単!ボールでも引っ張りっこのロープでも、犬が目の色を変えて夢中になれるおもちゃで、わざと興奮させるように遊びます。
遊びの中でボールを投げる直前や、ロープを咥えさせる直前に”座れ”や”伏せ”のコマンドを出し、指示に従ったらその遊びをしてあげるようにして遊びを続けて行きます。
この作業だけで興奮していても指示に従えるのかどうかの確認が出来ますし、wanlove!!の訓練方針である”人の指示に従う事は楽しい!”の感覚を養う事が出来ます。
まさに遊びの中で関係性を作り上げる事が出来る”楽しい”トレーニングです。皆さん、是非お試し下さい!



-犬と遊ぼう! 2017.02.18-

以前にもしつこく書いている”遊び”について書いて見ようと思います。
まず皆さんご自分の犬の散歩前(まさに直前!)やご飯前(これも直前!)、または大好きな人に出会った(出会ってしまった!)時の事を想像してみて下さい。
恐らく多くの子は大興奮状態!ひどいと走るは飛び跳ねるは、吠えるはと大騒ぎなんじゃないでしょうか?
多くの方がこの状態を改善したいと思い、また悩んだりされているのではないかと思います。
確かに大はしゃぎしている姿はあまりみっとも良くないものですし、制御しずらい事も確かです。
ただ、1つ言える事はその時犬は”喜んでいる”のです。
パッと見た感じではお世辞にも良いとは言い難いのですが、私はこの状態が出る子は喜びを知っている将来的に有望な子だな~と見て取ります。
飛び跳ねたり、突っ走ったりの部分だけ消去すれば、あとはこの状態のままでいて欲しいくらいです。
喜んで、はしゃいで、夢中になっていればいるほど、その対象物に対して集中力が高まっているはずですので、ここで何をするとさらに良い事が起こるのか?を判断させるだけで、指示に従い、良く動く名犬が出来上がります。
目の前のワンコがお腹を撫でられるのに最高の喜びを感じるのなら、まずは飛び跳ね、走り回る犬にまず座れの指示を出し、従ったら気が狂う程興奮するようにお腹を撫で回し、かまってあげます。
おやつに夢中ならおやつを渡します。引っ張りっこが大好きなら引っ張らせてあげて良いでしょう。(リードではダメですよ)
ここでポイントはどうせ褒めたり、遊んだりしてあげるなら、中途半端にするよりは、先に書いたように”興奮するように”遊ぶのはポイントですね。
興奮すると言う事は、単純により楽しく、より集中します。
また興奮していてもコマンドに従える良いトレーニングになります。
余計な事(歯を当てる、飛びつく、吠える等)が出たら遊びをただちに止めてしまえば良いだけです。
ほとんどの方がこの犬が楽しそうにはしゃいでいる状態と上手に歩く、またはおとなしく、良い子にしている状態を全くの別モノと考え、いざトレーニング・・・となるとどうしても「良い子にさせよう!上手にやろう!」とし過ぎます。
怒って、叩いてその場限りを無難にやり過ごしてもあまり良い結果は得られません。それよりも全てを”楽しい事”すなわち遊びの延長(歩行も待ても、呼び戻しも全てです!)として捉えさせる事が出来れば、何も困らないはずです。
座れや伏せ、待て、来い等々・・・色々なコマンドがありますが私は割とどうでもいいかな~(こんな事言うと怒られそうですが・・)と思っています。お手、おかわり等、論外です。
出来なくて良い。という意味ではありません。上記のような事はいつでも、何歳からでも教えられるからです。
本当に難しく、また成り立たせるとこれ以上ない程使えるのが関係性の構築です。オヤツがもらえるから・・とか、褒めてもらえるから・・とかいうものとは全く別の次元に入っていきます。これはおもしろいですよ~!
この関係性を構築するのに一番手っ取り早いのが”遊び”これです!
興奮も大はしゃぎも、困ったモノでも良い傾向・・・と思って頑張っていって下さいね。

 

-オヤツって・・・ 2017.02.18-

今回はオヤツについてちょっと書いて見たいと思います。
まず前提としてしつけ教室でも、パピーパーティでも、通常のお伺いしてのトレーニングでも、最初の段階では必ずオヤツやおもちゃといったモノを使ってトレーニングを進めて行きます。
お客さんで「ウチの子はオヤツがあると良く出来るんだけど・・」といったお嘆きは聞かれます。
私は最初の段階でオヤツを使えば使う程、あとでオヤツが抜きやすくなると考えています。
まず、オヤツを使う意義について考えて見ましょう。 オヤツとは
1.犬の目線を見て欲しい位置に持っていくための目印
2.集中力を引き出す小道具
3.わかりやすいご褒美

 

といった3つの要素を持っています。
良くしつけの本などで「上手に出来たら思い切り褒めてあげましょう!」などと書いてありますが、果たして”思い切り褒めたら”犬に充分に伝わっているのでしょうか?
私はまず褒められる事を犬に教える必要があると思います。
方法は簡単です。
なんらかの指示を出し、出来たらオヤツを渡すのですが、この際に一言「よしよし!」と褒めてからオヤツを渡します。これだけです。
詳しく書くと、犬の学習は全て関連付けで成り立って行きます。
人の様に言葉の意味を理解して行動する訳ではありません。
例えば”座れ”の指示を出します。犬はこれまでの経験から”座る様な形”をすると褒めてもらえたり、オヤツをもらえたりしたため、”座る”格好をとります。
これは指示(座れ)と座る形、その直後に起こる良い事(オヤツ、褒められる)事が頭の中で関連付いたため、指示に対する反応が得られた訳です。
この道理で行くと褒められる事と良い事が起こる事が最初の段階で頻繁に起こった方が容易に関連付けをする事が出来ます。
次第に「よしよし!」という言葉とオヤツが出る(良い事が起こる)事が関連付いていきます。
これで”褒める”事が有効に使える状態になりましたね。
ここまで読んだら、なぜオヤツが初期の段階で頻繁に出た方が良いのかは理解出来たハズです。
では、先に書いた、”抜きやすくなる”のはなぜでしょう?
犬は習慣性の動物です。
最初はオヤツがもらえるから、褒めてもらえるから、とっていた行動が、何度も同じコマンドに対して、同じ動作を繰り返している度、その行動が習慣化して条件反射のようになっていきます。
つまり、最初の段階でオヤツやおもちゃを使ってでも正解を頻発させる事が最大のコツなのです。
必ず関連付きさえすれば、習慣化させて行く事は出来ます。
これを「このままではオヤツ無しでは動かなくなるのでは・・・」と思い、関連付けも、習慣化もしない段階でオヤツを止めてしまうため、多くの場合
中途半端な状態で終わってしまいます。
また”習慣性の動物”という部分を理解していればトレーニングにある程度の期間が必要である理由も理解出来るハズです。
焦ったり、頑張ったり、怒鳴ったりしても明日から名犬になったりする事はありえません。
皆さん犬を可愛がろう、楽しもうと思って飼い始めたハズです。
トレーニングのコツは人も犬も楽しくです。
上手く物事が進まないと思い、漠然と方法を変えて行くよりも、犬の学習の成り立ちだけ理解出来れば、おのずと方法は見えてくるはずです。
成功する確率を上げ、失敗する確率を下げるのも秘訣です。
オヤツで成功を引き出せるなら使わない手はありません。
成功を頻発させ、上手に関連付け、習慣化させて行きましょう!



-多頭飼い 2017.02.18-

最近、多頭飼いでのトラブルや多頭飼いそのものについてのご質問を複数頂いたので、多頭飼いを成立させるコツについて書いて見ようと思います。
まず多くの場合は現在先住犬が1頭、ないし複数頭いる状態に新たな子犬が入ってくるというのが多くのパターンだと思います。
子犬は遊びたがりです。
先住犬を相手に飛びつき、咬み付き、追い掛け回すを大興奮で始める事でしょう。
または先住犬に追い掛け回され、吠えられ、脅かされて・・・・
どちらの場合にしても、お互い良い印象は持たないでしょう。
まずは子犬にその家での生活のパターンを学習させましょう。
何も難しい事はありません。サークルに入れておくだけです。
子犬の行動範囲を制限する事で、先住犬の今までの生活のペースは変わる事無く保たれます。
子犬も先住犬もサークル越しながらもお互いの存在は確認出来ますし、日数を重ねて行く事でお互い”居る”事に慣らして行きます。
子犬を育てていく事については去年5月27日付けのコラム「行動範囲の制限」の時に細かく書きましたが、少しの間(2~5分程度)サークルから出して遊ぶ時間を作ってあげるのですが、この際も自由気ままに動き回らせるのでは無く、呼び戻したり、座らせたりと様々に趣向を凝らした”人と絡んだ”遊びで指示に従う→楽しい!の感覚を養って行きます。
この過程を進めていく事により、お互い(先住犬と子犬)失敗させずに済みます。(この場合の失敗は先に書いた様な追い掛け回したり、吠えたり・・)
子犬がサークル内で落ち着いて日々を過ごせる様になりはじめたら、すこしづつ自由に部屋や仲間を探索する時間を作り、ゆっくり時間をかけてお互いが部屋で自由にしている状態にも慣らさせて行きます。
ここまでの過程で完全に自由というところまで、私なら1年かけます。
お客さん達に「1年かけます。」というと大概「え~!!」と驚かれますが、1年は決して長くはありません。
犬同士を早く慣らさせよう、早く触れ合わせないと仲良くならないのでは?と思い、ファーストコンタクトで失敗すると、犬の第一印象はかなり重要で、一旦嫌いとなると生涯に渡って嫌い!という事がほとんどです。
もちろん、この過程を踏まないと絶対に仲良くなりませんよ!という話では無く、確実性を求めるならばここまでやれば大抵の場合は問題は起こりえません。特に同性どうし(特のオスとオスの場合)は慎重になった方が無難です。
子犬でもこのぐらい神経を使うべきですので、これがお互い自分の生活のリズムが出来上がった成犬同士の場合はより慎重になるべきです。
先住犬のリズムは崩さず、新しい子にリズムを覚えてもらうのが一番無難です。
1年かけて慣らし、その後十数年を快適に過ごすか?戦々恐々としながら日々を送るのか?
飼い主さんのちょっとした心遣いで大きく変わってきます。
多頭飼いは非常に楽しいモノです。
犬の数だけ喜びが増えるものです。
ただし、ルールと調和があってこそ!皆さんも頑張って楽しい犬生活を成立させてくださいね。

-犬同士遊ばせちゃいけない? 2017.02.18-

今朝、昔からトレーニングして頂いてるお客様のお宅にお伺いした際に出たお話です。
お客様が普段いかれる公園での事、それまで頻繁に遊びに来ていたボーダーの子犬がトレーニングを始めた途端、ぱったりと公園に来なくなりました。
不思議に思われたお散歩仲間のお友達が聞いたところ
見て頂いているトレーナーさんに、「犬同士を遊ばせると楽し過ぎて人の言う事を聞かなくなるので遊ばせてはいけない」と言われたので公園に行く事を止めたとの事。
???????????
このトレーナーはどうなんでしょう?
このコラムの初期の頃を熟読された方ならこの「?」の意味、わかりますよね?
まず一つ、他の子と遊んでいようが、なんらか興味を引かれるモノがあろうが、必要とあらば指示を聞けないと困ってしまいますよね?
この点で「楽しすぎると言う事を聞かなくなるから・・」という、臭いものには蓋的な考え方ではあまりにトレーニングのレベルは低い物だと言わざるをえません。
この論理から行くと、ウチで行っている様なパピーパーティはむざむざ犬をダメにしている様なものです。
犬同士を触れ合わせる意味ってなんでしょう?
これはここでも何度も書いている「社会化」させる、すなわち刺激(犬、人、音、車、自転車etc・・・・)に対して慣らさせる事です。
また犬同士のコミュニケーションの取り方を学ばせる絶好の機会です。
まず対象物を”犬”と仮定しましょう。
この対象に対して「苦手」過ぎても「好き」過ぎても、「社会化不足」だと言えます。
この問題を解決するには?
そう!慣れる事です。
いかに苦手でも、大好きでも、毎日毎日見れば、触れ合えば、刺激に対する反応にも変化が起こってきます。
慣れて行く事によって犬に余裕が出てきます。
また過剰に反応してしまう事も無くなっていくでしょう。
ここで刺激の中で何も刺激の無いところと同じ様に指示に従える、また指示に従うと良い事が起こるという事を犬に学習させる事ができ、難しい状況でも上手にやり過ごす事が出来る様になっていきます。
また人もそうですが、出会った時に「こんにちは」も言えないと”失礼な奴だ!挨拶も出来ない”と感じる様に、犬同士も上手にコミュニケーションが取れず、いきなりガウガウ吠えてしまったり、大興奮して飛び乗っていってしまったりすればこれはトラブルを自ら招いている様なものです。
いかに上手に、楽しく学習させるか?はちょっとした人の正しい知識と工夫次第です。
皆さんも臆せず、楽しく社会化させてあげて下さいね。

 

-コマンド 2017.02.18-

皆さん日常的に使われる「コマンド」について書いて見ようと思います。
そもそも「コマンド」(指示)を皆さんどういう風に捉えていらっしゃいますでしょうか?
多くの方が”動作を引き出すための合図”という捉え方をされているのではないでしょうか?
確かに間違いなく、動作を引き出すための合図です。
ただ、このコマンドを通してより犬と深い関係性に入っていくためのコミュニケーション・ツールとしての役割も担っているのです。
コマンドを確実に理解させるという事は犬により正しく物事を伝えるという事です。
例えば、拾い食いをする犬に「どうしてあなたはそんなに余計なモノばかり食べるの?おいしくないでしょう?出しなさい!」などとくどくど言ったところで「なんか怒ってるな」くらいは伝わっても、飼い主さんが本当に伝えたい事は犬には全く理解されません。
例えであげた「拾い食い」を即座に止めさせたければ「イケナイ」、「NO」、または「座れ」といったコマンドがスッと通ればぐちぐちと文句を並べ立てなくとも、すぐに止めさせる事が出来ます。
しかもこの行動(拾い食い)がして欲しくない事だという事は「イケナイ」や「NO」を犬が理解していれば「しちゃいけないんだな」という事が確実に伝わるはずです。
前にあげた例を見て頂いてもわかる様に「コマンド」とは単に動作を引き出すだけでなく「意味を理解させる」ための人と犬との共通言語であるという事です。
言語を統一し、キチンと理解させる事により、皆さんが理想とする「より良い犬との関係性」を構築する事が出来、より親密なコミュニケーションを取る事を可能にしてくれるのです。
皆さんもコミュニケーション・ツールである「コマンド」をしっかり犬に学習させ、より良い関係性の構築を目指して下さい。



-睡眠 2017.02.18-

多くのお客様の上手く行かなかった原因は人と暮らすルール作りに重きをおかず、自由にさせ過ぎたところにあるようです。
子犬は当たり前ですが、生まれて間もなく、まだ右も左も分からない状態です。何が悪くて、何が良いかもわかりません。
お座り、伏せ、お手などの動作は皆さん上手に教えるのですがルール作りには苦戦するようです。
ルール作り・・・というと何か難しい事のようですが、サークルの中で落ち着いて過ごさせるだけです。
子犬はとにかく良く寝ます。一日20時間前後寝ると言われております。
皆さんのお宅の子犬はどのくらい寝ていますか?
出している時間を多く取れば刺激や誘惑も多いので興奮して必然的に寝る時間も少なくなっていきます。
起きて自由に動き回っているということは余計な失敗をする確立は高くなります。
犬のしつけの最大のコツは「失敗する確率を下げ、成功する確率を上げる」ことにあります。
また行動が習慣化する生き物です。
良い習慣も悪い習慣も継続していきます。
サークルで落ち着いて過ごす習慣をつけ、出す時間には必ず目を離さず、人に注目して遊ぶ習慣をつけるだけで生活が一変するはずです。
寝る習慣がつけば後々お部屋で自由に過ごさせる様なスタイルに移行した時にも落ち着いて過ごしてくれる様になっていきます。
毎回毎回興奮し、飛び回る癖を付けてしまえば、自由になった時にも同じ行動を繰り返し、なかなか快適に犬と暮らす・・・というところにたどり着きにくくなってしまいます。
皆さん、可愛がりたい、かまいたいという気持ちは良くわかります。
その気持ちをグッと抑えて、後々の素晴らしい犬との暮らしのため、上手に習慣付けを実践して見てください。

 

-犬の気持ちとしては 2017.02.18-

僕のところにも数頭、トレーニングし直しの子がいます。

また、僕が関わってない子でも、良く相談されるのが「うちのトレーナーさんが厳しすぎるのでは?」と言った事を相談されます。
お話を良く聞いてみると、座らせる、伏せ、待て、等を教えるのに、スパイクチェーン(内側にトゲの出たチョークです)をかけて引きずり回す、リードで殴る等、それはおっかないですね。
せっかく可愛がろう、楽しく暮らそうと思ってトレーニングを始めるのに、これではわざわざ犬に嫌われる原因を作っているようなもんです。
特に初めて犬を飼われて、プロと言われる方に「犬のしつけとはこういうもんだ。」と紋きり口調で言われてしまうと、納得してやらざるを得ない、結果、人嫌いの臆病な犬が簡単に出来上がってしまいます。
こうして育っていく子は不幸な事に力の無い、小さいお子さんや、女性、ご老人相手に暴発する恐ろしさを秘めています。

確かに、タフでハイパーな子の中にはこういう激しい訓練にもめげず、出来上がっていく子もいますが、性格を見誤り、シャイな子、服従性の高い子にこのようなトレーニングを行うとアッという間にダメになってしまいます。
僕の教えている飼い主さんの中には小学生の女の子もいれば、ご高齢の飼い主さんもいらっしゃいます。

そうです、力を使わずともちょっとした誘導と褒める事で他の犬の何倍も上手に動かせるようになっていくのです。
一度叩き始めてしまうと、ちょっとした事でも叩いたり、激しい叱責を与えないと制御の効かない犬になってしまいます。

叩かなくとも犬はしつけられます。皆さんも犬と良い関係を築いて行って下さいね~。
2024.11.21 Thursday